（味噌　その１８）

○　「とかち麺工房特製　札幌らーめん　味噌とんこつ味」（とかち麺工房）

　十勝新津製麺からとかち麺工房に変わってもしっかりと受け継いでいきたい味というのがあると思いますが、その味の一つである特製札幌らーめん味噌とんこつ味です。

　濃厚とんこつだしと赤みその絶妙なハーモニー。そんなことがラベルに書いてありましたが、スープの美味しさに加えて特有の麺との絡みも楽しみの一つです。

　お湯を入れて４分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜ、レトルト具材を入れてさらにかき混ぜれば完成。本格的な味噌の香りがしてきて食欲をそそられました。

　早速、スープを一口いただきます。口の中で味噌の美味しさを転がせるような感じとなっているとともにピリリとした辛さがさらなる食欲を沸き立ててくれますね。

　具はチャーシュー、メンマ、長ネギの３種類となっており、特にチャーシューはレトルト具材なので本格的な味わいとジューシーさを楽しむことができます。

　麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、滑らかな舌触りと麺のコシの良さというのを楽しむことができ、味噌の風味もしっかりと絡んでいるのでとても美味しいです。

　独特の麺の美味しさに加わった味噌の風味というのを心地良く楽しむことができる一品。シンプルなのに本格的な味わいはこれからも愛され続けられると思います。

○　「つるっとワンタン麺　ピリ辛味噌」（マルちゃん）

　つるっとしたワンタンの食感を楽しむことができるとともにバリエーション豊かなスープでお馴染みとなっているつるっとワンタン麺シリーズからピリ辛味噌の登場です。

　以前にただの「味噌」というのをいただきましたが、今回いただくのは辛さが加わった「ピリ辛味噌」ということです。ちょっとした辛さにより食欲も増進しそうです。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて粉末スープを入れてよくかき混ぜれば完成。味噌の甘酸っぱい香りが漂ってくるとともに辛そうなスープが目の前に現れました。

　早速、スープを一口いただきます。スッキリとした口当たりで味噌の風味がパッと広がってくるといった感じで、ピリッとした辛さというのを楽しむことができます。

　具はワンタン、コーン、唐辛子、長ネギの４種類となっており、目玉のワンタンは滑らかな口当たりで柔らかく、コーンは味噌スープによく合う甘さとなっています。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、モチモチとした麺の食感というのを楽しむことができ、ピリ辛スープともよく絡むような美味しさとなっています。

　ピリ辛でキレのある味わいのスープと滑らかなワンタンの組み合わせがとてもよく合っている一品。ジワッと汗が出るような心地良い辛さも魅力の一つです。

○　「決めの一杯　海老だし味噌らーめん」（とかち麺工房）　

　ＴＶチャンピオンラーメン王選手権で２連覇となった石神秀幸氏が唸ったものかと思ったのですが違うコンセプトで登場。その名も決めの一杯海老だし味噌らーめんです。

　ありきたりのラーメンにあらず、これぞ真の拉麺なり。といったことがラベルに書いてありましたが、さすがチャンピオンの言葉だと重みを感じせざるをえません。

　お湯を入れて４分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜれば完成。味噌の甘酸っぱい香りとともに海老のとても良い香りが漂ってきて食欲をそそられました。

　早速、スープを一口いただきます。普通の味噌よりも少し甘めといった感じで香り同様に酸味も感じることができ、海老の風味は思ったよりも少ないといった感じです。

　具は海老、ゴマ、長ネギの３種類となっており、目玉の海老は乾燥タイプなのでスープに浸していただくと良い味わいになるとともに、スープの出汁として楽しめます。

　麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、ツルツルとした舌触りとともに麺のコシの良さというのを楽しめ、スープや海老と一緒にいただくとさらに良い味わいです。

　さりげない海老の風味とともにいただくスープの味わいは海鮮味噌汁を思わせるような一品。海老の主張が強すぎないというところが良いといったところでしょうか。

○　「コクみそヌードル」（セブンプレミアム）

　セブン＆アイホールディングスのプライベートブランドであるセブンプレミアムのヌードルシリーズからコクみそが登場しました。

　味噌ラーメンといえば味噌の風味とタップリ野菜といったイメージがあります。この小さな縦型カップの中にイメージ通りの世界が出来上がっていれば嬉しいですね。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて調味油を入れてよくかき混ぜれば完成。芳醇な味噌と生姜の混ざったようなとても食欲をそそる香りが漂ってきました。

　早速、スープを一口いただきます。口に含んだ瞬間に味噌とラードの味わいを感じることができるとともに生姜の香りも後から追いかけてくるといった味わいです。

　具は挽肉、キャベツ、モヤシ、コーン、ニンジンの５種類。挽肉の味わいは味噌の風味にピッタリといった感じでキャベツとコーンの甘さもしっかりと楽しめます。

　麺はノーマルタイプとスナック麺タイプを足して２で割ったような形状なのですが、このタイプの麺としてはコシがとてもしっかりとしているので美味しくいただけます。

　生姜の効いた味噌スープとコシの強い麺の組み合わせが何ともおいしく思える一品。体もポカポカと温まるようなスープは次も飲みたくなるような美味しさです。

○　「サッポロ一番　みそラーメン　濃い味　みそ量３．０倍」（サンヨー食品）

　長きに渡って愛され続けているみそラーメンといえばサッポロ一番シリーズ。そのみそラーメンが味噌の量を３．０倍にして再び登場しました。

　普通に考えた場合、味噌の量を３倍にしてしまうとしょっぱくなってしまうような気がするのですが、コク感がアップするとのことです。どんな感じなのか楽しみですね。

　お湯を入れて３分、蓋を開けて麺をよくほぐしてから液体スープを入れてよくかき混ぜれば完成。甘酸っぱくて濃そうな味噌のとても良い香りが漂ってきました。

　早速、スープを一口いただきます。八丁味噌とまではいきませんが、そのくらい甘さと酸味を感じることができる味わいとなっており、味噌好きにはたまらないです。

　具はチンゲンサイ、キャベツ、コーン、ニンジンの４種類。チンゲンサイはシャキシャキ感と見た目の青さがとても良く、コーンは味噌スープにとても良く合う甘さです。

　麺はノーマルタイプのややちぢれ麺となっており、このタイプとしてはまあまあの麺のコシというのを楽しむことができ、味噌の風味も絡まっているので美味しいです。

　味噌の量が３倍になったことにより味わい深さを楽しむことができる一品。想像していたしょっぱさというのも無いので最後の一滴まで美味しくいただくことができます。

○　「札幌　さんぱち　味噌ラーメン」（とかち麺工房）

　昭和６２年に札幌で創業、多くの店舗を展開してきて数多くの人の舌を楽しませてきた「さんぱち」の味噌ラーメンがカップ麺となって登場しました。

　昭和に登場した味が今も残っているというのは美味しさの裏付けなのかなと思っています。札幌味噌ラーメンが人気となった礎の味を家庭でも楽しめるのが嬉しいですね。

　お湯を入れて４分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜてから、赤唐辛子をかければ完成。本格的な味噌のとても良い香りが漂ってきて食欲をそそられました。

　早速、スープを一口いただきます。適度なラードが舌触りを良くしており、味噌の濃厚でクリーミーな味わいが楽しめるといった感じで唐辛子のピリ辛さも楽しめます。

　具はチャーシュー、メンマ、白菜、モヤシ、長ネギの５種類。噛むほどに味わい深くなるチャーシューも美味しいのですが、大きめの長ネギの風味と甘さも良い感じです。

　麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、ツルツルとした舌触りとしっかりとしたコシというのを楽しむことができ、麺そのものの味わいというのも伝わってきます。

　正統派でいて本格的な味噌ラーメンを楽しみたいのであればこの一杯といっても過言ではない一品。味噌の美味しさというのを心ゆくまで楽しむことができます。

○　「龍上海本店　赤湯からみそラーメン」（明星）

　地域の名店シリーズということで全国の人気ラーメン店をカップ麺にしたのですが、今回は山形の赤湯にある龍上海本店の赤湯からみそラーメンの登場です。

　昭和３３年創業の伝説のからみそということは、半世紀以上も支持されているということです。その味わいを手軽にいただけるとはラーメン好きには嬉しい限りです。

　お湯を入れて５分、蓋を開けて液体スープを入れてよくかき混ぜ、ふりかけをかけてから最後に赤みそを乗せれば完成。赤みそは食べながら溶かしていくというものです。

　早速、スープを一口いただきます。ラードが効いていてスタンダードな味噌の味わいを楽しめますが、赤みそを混ぜるとピリリとキレのある味わいになって美味しいです。

　具はチャーシュー、ナルト、メンマ、アオサ、長ネギの５種類となっており、チャーシューは噛むほどに良い味わいを楽しむことができ、アオサは風味がとても良いです。

　麺は味噌スープによく合う太めのちぢれ麺となっており、滑らかな舌触りとモチモチとした食感を楽しむことができ、スープともよく絡むので美味しくいただけます。

　赤みその辛さと美味しさを楽しめるスープと一緒にいただくモチモチ感のある麺がとても印象的な一品。半世紀以上も人気があるというのがよく解る美味しさですね。

○　「北海道味探訪　まろやか味噌ラーメン　北海道産チーズ・じゃがいも使用」（サンヨー食品）

　北海道の味を探訪するということで、まろやか味噌ラーメンが出ていましたが、チーズとジャガイモが北海道産となって再登場しました。

　やはり北海道味探訪ということですから北海道産の原材料が入っていてもおかしくないというか当たり前です。特にチーズとジャガイモが北海道産というのに納得です。

　お湯を入れて５分、蓋を開けて麺を軽くほぐしてから液体スープを入れてよくかき混ぜ最後に粉チーズふりかけをかければ完成。味噌とチーズの良い香りがしてきました。

　早速、スープを一口いただきます。味噌の芳醇な味わいとともにチーズの風味も楽しむことができるといった感じで、コクがあるのにスッキリとした美味しさを感じます。

　具はひき肉、ジャガイモ、キャベツ、ニンジン、コーン、アスパラの６種類。特にジャガイモは北海道産ということで従来よりもホクホク感を楽しめるような気がします。

　麺はノンフライのややちぢれ麺となっており、滑らかな食感を楽しめ、平型なのでスープがとてもよく絡むととともに、モチモチ感というのを堪能することができます。

　チーズが入ることによってまろやかになった味噌スープと北海道産のジャガイモの美味しさを楽しめるような一品。これで小麦も北海道産になったら最強の一杯です。

○　「石神秀幸が唸った名店　東京品川　平太周　背脂味噌」（とかち麺工房）

　ＴＶチャンピオンラーメン王選手権で２連覇となった石神秀幸氏が唸ったラーメンをカップ麺にしてしまったシリーズから東京品川にある平太周の背脂味噌の登場です。ｌ

　超濃厚なのにもたれない。絶品、背脂味噌スープ！！といった石神秀幸氏のコメントが書かれています。背脂と味噌でもたれない美味しいスープとはどんな感じなのか。

　お湯を入れて５分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜてから最後にレトルト具材を乗せれば完成。本格的な味噌の香りと背脂の甘い香りが漂ってきました。

　早速、スープを一口いただきます。コッテリとした口当たりで次から次へと背脂が口の中に入ってくるのですが、味噌と薬味のとてもいい味わいで逆にスッキリとします。

　具はチャーシュー、メンマ、長ネギの３種類となっており、特にチャーシューとメンマはレトルト具材となっているのでジューシーさとシャキシャキ感を楽しめます。

　麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、滑らかな舌触りと喉ごしの良さを楽しむことができるほか、背脂と合わせていただくと普通で味わえない美味しさを楽しめます。

　コクがあるのにグイグイと飲めちゃうスープが思いっきり心に残るような一品。これまでの味噌スープに一石を投じるようなメチャウマスープとなっています。

○　「盛岡　柳家　白みそ味」（とかち麺工房）

　岩手県県庁所在地の盛岡市で人気のあるラーメン店が店主監修によいカップ麺となりました。そのラーメン店は柳家（やなぎや）で白みそ味で勝負です。

　白みそのコクと野菜のうま味、生姜の辛みが調和したスープといったことが書いてありました。それぞれの素材がしっかりと活きているようなので食べるのが楽しみです。

　お湯を入れて５分、蓋を開けて特製スープを入れてよくかき混ぜてからレトルトの具材を入れてさらにかき混ぜれば完成。味噌と生姜の混ざった良い香りがしてきました。

　まずはスープを一口いただきます。白みそということでマイルドな味わいとなっており、生姜の風味とともにパセリの風味も楽しめるといった不思議な味わいですね。

　具はベーコン、ハクサイ、コーン、ピーマン、ニンジン、モヤシ、パセリの７種類。まるで洋風スープのようなラインナップですが味噌スープにもよく合う味わいです。

　麺は氷結乾燥ノンフライ麺となっており、味噌ラーメンにピッタリの太めのややちぢれ麺となっていて、コシの強さとスープとの相性の良さというのを十分に楽しめます。

　洋風スープヌードルのような雰囲気があるのに味の方はしっかりと味噌ラーメンとなっている一品。生姜が効いているので身体がポカポカと温まる感じもします。

（味噌 その１８）

（味噌　その１８）